第22章

「どこに住んでる?」

「街の東」

葵は街の南にあるサービスアパートメントに滞在している。方角は完全に逆だった。

「逆方向じゃないか」

春はハンドルを軽く擦り、耳まで少し赤くしていた。

「葵、最近ずっと顔色が悪いから。一人でタクシーに乗せるのは心配なんだ」

葵は道端に立ったまま動かない。

春がさらに言葉を継ぐ。

「俺、運転早いから。送ってから帰っても、そんなに時間かからないし」

葵は後部座席のドアを開け、乗り込んだ。

「……ありがとう」

車は再開発エリアを抜け、幹線道路へと入る。春の運転はとても安定しており、急ブレーキや急ハンドルもなく、スピードバンプを通過する際もわざわ...

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